「先物取引」とは厳密にいえば「将来の売買について現在の時点で約束する取引」と
いう意味で、例えば、売買の対象は日経平均のようなある特定の商品で、
今日買い付けをしたとしても買い付け代金をすぐ支払わずに、先の決められた期日で
代金の支払いをおこなうような取引です。
しかし、証券会社が株などを担保にお金を貸す信用取引のような融資という形態は
とりません。
より具体的にいうと、Aさんが1000円の株を1000株、3ヶ月の先物取引で購入したと
します。合計100万円の購入費用となりますが、この代金はすぐに支払いません。
そして約束の3カ月後、その株が1200円に値上がりしていたとすれば、価値は
120万円になっており、支払いの精算をしてみると20万円も利益となるわけです。
逆に800円に下がっていれば。20万円支払いが必要になり損失となります。
もちろん、取引にあたっては、最初の買い付けの時には担保として証拠金が必要となり
ますから元手なしからというわけにはいきません。
又、実際の日経平均の先物取引では、1000株を1単位として取引が行われますから、
1回の取引金額は、安い株であっても30万円規模になります。
注意点としては、先物取引では、現物市場とは別に市場が存在していることで、
現物、先物とそれぞれ完全に市場が分かれて取引されています。
従って、先物取引の価格は現物価格とは別モノとなります。
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